はじめに
このサイトはイラストに関する書籍を分析・解説することで、多くの人が「絵の本を楽しく読むことができること」を目的としています。
私は大学でイラストレーションの授業を受け持っています。面談では学生に書籍を紹介する機会が多くあります。「それを表現したいなら、この本がオススメだよ。大学の図書館にもあるよ」という具合に。しかし、彼らは「その本はすでに持っています」と言う。自分でリサーチをし、書籍を所持しているのです(素晴らしい!)。さらに話していて気付いたのは「積ん読」の多さです。つまり本を持っているのに読んでおらず、十分に活用できていないのです。積ん読自体が悪いことだとは思いません。しかし本は読んで、実践してこそ真価を発揮するのです。
書籍には読み方があります。それぞれの面白さできることがわからなければ、挫折してしまうこともあるでしょう。このブログは本そのものの解説に加え、技術や業界のバックボーンを自分なりの解釈でまとめてます。そのため、著者の解釈と部分的にずれていることもあるかもしれません。なぜそういったこと(著者が書いていないことまで言及する)をしているかというと、書籍は事前知識や背景情報がある方がはるかに面白く読めるからです。
このサイトのもう一つの目的は、書籍の作者にエールを送ることです。本を書くことはとても大変です。私自身も3冊の本を出しましたが、何ヶ月にもわたり企画検討や執筆作業が必要でした。書籍によっては何年もかかっているものもあります(その間に出版社の体制が変わり、世に出ないこともあります)。苦労して書いた本でも、リアクションが悪かったり、評価が低いこともあります。それはビジネスの世界なので、仕方の無いことです。そういう中だからこそ、リアクションをしっかりと表明していきたいと思いました。微力ではありますが、良いものは良いと発信することで、作者にエールを送りたいと考えてます。
表現や技術を学ぶことはとても楽しいです。そしてクリエイターの考えに想いをはせることも尊いです。それは書籍というボリュームのある媒体でしか得ることができない貴重な価値です。このサイトが書籍の魅力を多くの方にお伝えできるように、私自身も勉強を重ねていきます。
虎硬
※本サイトはアフィリエイトのリンクを含みます。売上は書籍の購入と研究、サイトの運営費用などにあててます。
プロフィール

虎硬(とらこ / toraco)
1986年生まれ。京都芸術大学通信教育部イラストレーションコース准教授 / 専任教員。
フリーランスからゲーム会社でイラストレーターとして活動。転職を経て教育や企画、マネジメントに携わる。クリエイターとしての主な仕事に「PRIUS! IMPOSSIBLE GIRLS(TOYOTA)」メインイラスト、株式会社アニメイトのロゴデザイン、「ディープウェブ・アンダーグラウンド (VTuber)」キャラクターデザイン、「神様、僕は気づいてしまった(バンド)」アートワークなど。
ネット絵史(BNN新社)
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